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内側側副靭帯損傷(MCL損傷)

症状

内側側副靭帯(MCL)損傷は、膝の靭帯損傷の中で最も頻度が高い怪我の一つです。主な症状は、膝の内側の痛み、圧痛(押したときの痛み)、腫れ、熱感です。

膝の外側から内側に向かう力(外反ストレス)が加わると痛みが強くなり、重症の場合は膝がグラグラするような不安定感を伴います。損傷の程度は、靭帯が伸びただけの軽度(I度)から、部分的に断裂した中等度(II度)、完全に断裂した重度(III度)まで、3段階に分類されます。

原因

ラグビーやサッカー、柔道などのコンタクトスポーツで、膝の外側にタックルを受けるなど、強い外力が加わることが典型的な原因です。また、スキーで転倒した際に、スキー板が雪に引っかかって膝が内側に捻られることでも発生します。

診断

受傷時の状況を詳しくお伺いし、膝の内側に圧痛があるかを確認します。診断で最も重要なのは、医師が膝を動かして靭帯の緩みを評価する徒手検査「外反ストレステスト」です。膝を少し曲げた状態で外側に力を加え、膝の内側がどの程度開くか(不安定性)を確認し、重症度を判断します。

レントゲン検査で骨折がないことを確認します。当院では、診断の精度を高めるためにエコー(超音波)検査を積極的に用います。内側側副靭帯は皮膚のすぐ下にあるため、エコーでの観察が非常に有効です。エコーを用いることで、靭帯の腫れや断裂の様子を直接見ることができ、さらに外反ストレスをかけながらリアルタイムで不安定性の程度を客観的に評価することが可能です。

治療

内側側副靭帯は血流が豊富なため、治癒能力が高く、多くの場合、手術をしない保存療法で良好な結果が得られます。

保存療法

I度およびII度の損傷、そして多くIII度の単独損傷は、保存療法で治療します。

  • 初期治療: 受傷直後はRICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)を行い、痛みと腫れを抑えます。
  • 固定: 靭帯が治癒するまでの間、ギプスやヒンジ(蝶番)付きの膝装具で膝を保護・固定します。固定期間は重症度によりますが、数週間程度です。
  • リハビリテーション: 固定中から、足首を動かすなど、できる範囲での運動を開始します。固定除去後は、当院の理学療法士の指導のもと、本格的なリハビリテーションに移行します。膝の曲げ伸ばしの角度を徐々に回復させ、筋力トレーニングを行い、段階的にスポーツ復帰を目指します。

手術療法

手術が必要となるケースは比較的まれです。靭帯が骨から完全に剥がれてしまい関節内に挟み込まれた場合や、前十字靭帯(ACL)など他の靭帯損傷を合併している重度の不安定性がある場合に、靭帯を修復または再建する手術が検討されます。

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