脱臼について

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肩関節脱臼 FAQ/再発防止Q&A

肩関節脱臼に関するよくあるご質問(FAQ)

Q1. 脱臼は「クセになる」と聞きますが、本当ですか?

A1. はい、本当です。一度脱臼すると、関節を安定させている堤防役の軟骨(関節唇)が剥がれたり、関節を包む袋(関節包)が伸びてしまったりします。これらの組織は自然には元通りに治りにくいため、関節が不安定な状態となり、より軽い力で脱臼を繰り返す「反復性肩関節脱臼」に移行しやすくなります。

Q2. 初めて脱臼したのですが、手術は必要ですか?

A2. 必ずしもすぐに手術が必要というわけではありません。初回の脱臼では、まず整復(関節を元に戻すこと)を行い、その後3〜4週間ほど装具でしっかりと固定し、リハビリテーションを行う「保存療法」が基本となります。ただし、剥がれた骨片が大きい場合や、コンタクトスポーツを続ける若い選手など、再発リスクが非常に高いと判断される場合には、初回でも手術をお勧めすることがあります。

Q3. 手術をすれば、もう二度と脱臼しませんか?

A3. 手術によって関節の構造的な安定性は劇的に改善し、再脱臼のリスクを大幅に減らすことができます。しかし、残念ながらリスクが完全にゼロになるわけではありません。手術の成功を最大限に活かすためには、術後のリハビリテーションで筋力をしっかりと回復させ、肩の正しい使い方を身につけることが非常に重要です。

Q4. 手術の傷跡は大きく残りますか?

A4. 当院では、数ミリ程度の小さな穴を数カ所開けるだけの「関節鏡視下手術」を主に行っています。従来のように肩を大きく切開する手術と比べて、傷跡は非常に小さく、目立ちにくいのが特徴です。また、筋肉へのダメージも少ないため、術後の痛みが軽く、回復が早いというメリットもあります。

Q5. 手術後の入院期間と、スポーツへの復帰はいつ頃から可能ですか?

A5. 手術の内容や個人差もありますが、入院期間は数日程度です。退院後、デスクワークのような軽作業は比較的早期に可能になります。日常生活の動作に不自由がなくなるのが術後3ヶ月頃、ランニングなどの軽いスポーツは3ヶ月以降、ラグビーや柔道といった接触を伴う激しいスポーツへの完全な復帰は、術後6ヶ月程度が一般的な目安となります。

再発を防ぐためのQ&A

Q1. 日常生活で気をつけることはありますか?

A1. はい、あります。特に治療後しばらくは、脱臼しやすい動きを無意識に行わないよう注意が必要です。具体的には、

  • 急に腕を後ろに伸ばす動き(後部座席の荷物を取るなど)
  • 腕を上げたまま外側にひねる動き(高い棚の物を取る、つり革を掴むなど)
  • 寝返りの際に、患側の腕が身体の下敷きにならないようにする
    といった点に気をつけましょう。

Q2. どんなトレーニングが再発予防に効果的ですか?

A2. 肩関節の安定性を保つためには、関節の深層部にある「インナーマッスル(腱板)」を鍛えることが最も重要です。ゴムチューブ(セラバンド)を使ったトレーニングは、自宅でも安全かつ効果的にインナーマッスルを鍛えることができるため、非常におすすめです。また、肩の土台となる肩甲骨周りの筋肉をバランス良く鍛え、動きをスムーズにすることも再発予防につながります。

Q3. スポーツをする時にサポーターやテーピングはした方が良いですか?

A3. サポーターやテーピングは、関節の可動域を適度に制限し、脱臼への不安感を和らげる補助的な効果が期待できます。特に、競技復帰直後の不安感が強い時期には有効です。しかし、これらはあくまで補助的なものであり、サポーターに頼りすぎると本来鍛えるべき筋肉が弱ってしまう可能性もあります。根本的な再発予防には、リハビリによる筋力強化が不可欠です。

Q4. また脱臼しそうな不安感が消えません。どうすれば良いですか?

A4. その不安感は、単なる「気のせい」ではなく、実際に筋力不足や関節のわずかなゆるさが残っているサインかもしれません。不安を感じながら無理に身体を動かすと、不自然なフォームになったり、再受傷のリスクを高めたりすることがあります。不安感が続く場合は、自己判断で無理をせず、遠慮なく専門医や理学療法士にご相談ください。筋力や安定性を再評価し、あなたに合った追加のトレーニングや対処法を一緒に考えていきましょう。

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